40代でサイドFIRE生活を始めてから、毎日の時間の流れが少しゆったりと感じられるようになりました。
夫婦ふたり、子どももいないので、暮らしは自然とシンプルになるだろうと思っていたのですが、実際はうまくいきません。
気がつけば賃貸の部屋はなぜかモノでいっぱい。
買い足すつもりはなかったのに「いつか使うかも」「まだ使えるから」と置いておいたモノが少しずつ積み重なり、部屋の空気を重たくしているのです。
落ち着いた暮らしを望んでいたのに、むしろモノに囲まれていることが気になるようになりました。
そんな違和感から「モノとの付き合い方」を意識するようになり、少しずつ「ちょうどいい暮らし」を探しているところです。
捨てて気づいたこと
最初に手をつけたのは洋服でした。
退職後はほとんど着る機会がないのに、クローゼットの半分は仕事用の服で埋まっていました。
普段も着られる服ではあったけれど、袖を通すとどうしても仕事の記憶が蘇り、心がざわついてしまいます。
思い切って処分してみると、肩の力が抜け、気持ちまで軽くなったのを覚えています。
洋服ひとつでも人の気持ちに影響を与えるのだと実感し、改めてモノの力を感じました。
実家とこれからの暮らし
今のところ実家に戻って住む予定はありません。
けれど、実家に置きっぱなしの荷物のことを思い出すと、「自分たちはどこまで持ち、どの時点で手放すのか」を早めに考える必要があると感じています。
実家のモノが私に教えてくれるのは、「残すのは大変」「減らすのも大変」という現実です。
そして「本当に必要なものだけに囲まれて暮らしたい」という気持ちはますます強くなってきました。
また、将来引っ越しをするときのことを考えると、荷物は少ないに越したことはありません。
重たい家具やめったに使わない道具を抱えていたら、動きたいと思ったときに身軽に動けない気がするからです。
だからこそ今、身の回りのモノと真剣に向き合うことが、これからの暮らしを軽やかにする第一歩だと思っています。
ゆるく続ける捨て活
一度に全部片づけるのは大変なので、「1日ひとつだけでも捨てる」と決めています。
小さな積み重ねでも、空きスペースが増えると重かった空気が軽くなり、呼吸までしやすくなるように感じます。
思い出の品は写真に撮って手放すようにしました。
処分するのは胸がちょっと痛みますが、形はなくなっても思い出そのものは消えません。
そうしているうちに、「これはどうしても残したい」と思えるものが浮かび上がってきて、大切なものがよりはっきり見えるようになってくる気がしています。
これから
私たちにとっての「捨て活」は、単なる片付けではなく、自分たちの暮らしをどう軽やかにしていきたいかを考える時間になっています。
サイドFIREした今だからこそ、時間をかけてじっくりとモノと向き合えるのかもしれません。
これからも焦らず、のんびりと。
心地よい暮らしに近づけることを小さな楽しみとして続けていきたいです。