私たちは日々、たくさんの人や情報に囲まれて暮らしています。
そんな中で、華やかで幸せそうに見える人もいますが、満ち足りた日々を送っているのは、むしろ静かに日常を楽しんでいる人かもしれません。
そばにいるだけで安心感を与えてくれる人。
特別に目立つわけではないけれど、淡々とした日常を大切にしながら笑顔で過ごしている人。
そうした人こそ、心の深い部分で幸せを感じているのではないでしょうか。
華やかな言葉や派手な行動ではなく、その落ち着いた在り方そのものが、人生の見本やヒントになってくれるのだと思います。
「自分軸」がある人は無理をしない
「自分軸」という言葉は、少し難しく聞こえるかもしれません。
けれど実際にはとてもシンプルなことで、誰かの基準や評価ではなく、「自分にとって心地よいこと」を基準に選び取る姿勢だと私は思っています。
だから、人と比べて落ち込むこともないし、必要以上に背伸びすることもありません。
そんな人と一緒にいると、自然とこちらも安心できるのです。
「自分なりの基準」で過ごしているからこそ、表に出す必要もなく、静かな満足感を持ち続けられるのではないでしょうか。
小さなことから「自分軸」を育ててみる
では、自分軸を持つにはどうすればいいのでしょうか。
特別なことをする必要はありません。
日常の小さな選択や習慣こそが、その軸を自然に育ててくれます。
例えば、
- 予定を決める前に「本当はどうしたい?」と自分に問いかける
- 1日5分だけでも、自分のための時間を作る
- 疲れたときは「今日は休もう」と素直に認める
こうした小さな積み重ねが「私はこれでいい」という安心感につながり、人と比べる必要のない穏やかな幸せへと変わっていきます。
私自身も「自分軸」へ小さな一歩
私自身も40代で早期退職し、サイドFIRE生活を始めました。
最初の頃は、肩の力が抜けきらず不安になったり、逆に気が緩みすぎて体調を崩してしまったり、これでいいのだろうかと戸惑うこともありましたが、日々の小さな選択を繰り返すうちに、少しずつ自分のリズムが見えてきました。
- 自宅のベランダで朝日を浴びること。
- 家族や友人と早め(遅め)の昼食を楽しむこと。
- 午後のリビングで、ラジオや音楽を流しながら部屋を整えたり手芸を楽しむこと。
- 疲れたときは素直に休むこと。
こんな何気ない小さな習慣の中に、「幸せはすでにここにある」と実感できる瞬間があります。
誰かに見せるためではなく、自分の心が落ち着くことが、これからの暮らしを支えてくれるのだと感じています。
幸せとは、静かに育っていくもの
幸せは、外に大げさに見せるものではなく、じんわりと心に広がっていくもの。
自分軸で生きることは、その幸せを育てるための土台になります。
「誰かに認められること」ではなく、「自分が心から心地よいと感じること」を選び取ること。
その積み重ねが、心の豊かさを支え、毎日を軽やかにしてくれます。
少しずつでもいいので、自分の心の声に耳を傾けてみる。
その積み重ねの先に、大きな安心感と静かな幸せが育っていくのではないでしょうか。