サイドFIREを始めてみて強く感じたのは、「収入の多さよりも支出の少なさの方が人生の自由度を左右する」ということでした。
フルタイムで働いていた頃は、とにかく時間に追われていて、多少の無駄な出費も毎月の給料でカバーできる、と見過ごしてきました。
でも、サイドFIRE後は毎月の支出をどうコントロールするかが精神的な安心や自由に直結することに気づきました。
今回は、私たち夫婦がサイドFIRE後に見直した支出と、そして実際に感じた効果をご紹介します。これからサイドFIREを目指す方や、日々の生活費を整えてもっと自由になりたい方の参考になれば嬉しいです。
通信費の削減
まず最初に取り組んだのは、スマホやWi-Fiの通信費でした。
退職前までは大手キャリアでスマホ2台と自宅Wi-Fi、合わせて月15,000円近く支払っていました。しかも、見直さず契約したままの状態でした。
サイドFIRE生活に入るにあたり、利用状況をチェックし、大手キャリアでも安いプランやサブブランドへ切り替えた結果、通信費は月11,000円程度になり、年間で約5万円の削減になりました。
義実家の地域が電波が弱いこともあり、最安値にはできなかったのですが、使い心地はほとんど変わらず「もっと早くやっておけばよかった!」というのが正直な感想です。
保険の見直し
次に見直したのは保険です。
勧められるがまま加入した医療保険や死亡保険がありました。
改めて調べてみると、公的保険制度のおかげで、実際にはそれほど多く備えなくても安心できることがわかり、医療保険を解約。死亡保険も最低限の掛け捨てタイプにしました。これで月約5千円、年間で6万円の削減になりました。
過剰に保険料を払うより、自分で資産を育てたほうが安心だと、数字の節約以上に、考え方の整理になったのが大きかったです。
食費と外食のバランス調整
働いていた頃は仕事帰りにコンビニや外食が当たり前でしたが、今は自炊が中心。これだけで月1万円以上減りました。
とはいえ完全に外食ゼロだと楽しみがなくなるので、外食はランチで楽しむスタイルに切り替えました。
ランチだと費用を抑えられるし、夫婦で気分転換できる。
食費は下がるのに満足度はむしろアップしました。
その他の出費
車は実家への移動に使っているため、現在は維持しています。将来的には手放すことも含めて見直す予定です。
また、自動車保険については、車両保険を外し、人身傷害補償額の調整をしました。
サブスクリプションはもともと動画サービス1本のみ。十分楽しめています。
効果と心境の変化
こうした削減を積み重ねた結果、サイドFIRE前と比べて年間で50万円ほど支出が減りました。
金額以上に価値があるのは「精神的な解放感」です。
資産運用のリターンだけで生活費をカバーするハードルが下がり、余剰資金を趣味や旅行など「人生を豊かにすること」に使えるようになりました。
これまで「必要だから払う」と思っていたお金を、「自分たちが本当に大切だと思えること」に使えるのは、想像以上に心地いい変化です。
振り返ると、無駄な支出を減らすことは単なる節約ではなく、収入への不安を軽くし、心の余白を作ることだったのだと思います。サイドFIREは、生活全体の価値観を見直す機会そのものでした。
これからも「無理のない節約」をベースに、夫婦で自由な時間と心のゆとりを大切に過ごしていきたいと思います。